うつ病の気持ち・症状

今から20年以上前の話なので、

まだその頃は「うつ病」という病気が世の中に知れ渡っていなかったと思います。

私本人も気持ちや病んでいる自覚はあっても

「私はうつ病だ、病院へ通院する必要がある」という認識はありませんでした。

 

当時の私は20代半ばで、恋と仕事とお金を一度に失ったことがきっかけで生きる力を失いました。

今でも覚えているのは、夜寝るとき両手を組みながら神様にお願いします。

「明日こそ、目が冷めずにそのまま死ねますように」

と神頼みするのが毎日の習慣でした。

 

一ヶ月前から予約していた友人との海外旅行へ行ったときも、

帰りの飛行機が着陸態勢に入ったとき「どうかこのまま飛行機が墜落してくれ」と強く願っていました。

無事に着陸出来た時は落胆しました。

 

その頃の生活は、仕事をしていないので目覚ましもかけずに目が覚めるまで寝て、

お昼くらいに起きてテレビを見て、1時頃にブランチ。

1日2食で済ませることで食費を浮かせるようにしていました。

仕事がないからお金がない、お金がないから生活が貧しくなり

気持ちも落ち込むという負のスパイラルでした。

 

仕事を探してはいましたが面接を受けても落ちて、

受けては落ちるを繰り返すうちに自分はなんの取り柄もない役立たずで、

人間としての価値がないとますます生きる気力を失いました。

 

面接の帰り、その見た目から面接さえまともに受けさせてもらうことができず

面接官から「あなたにこの仕事は向いていない。このまま履歴書をお返ししますのでお帰りください」

と言われたことがありました。

面接の帰りに高いビルがあれば飛び降りようと辺りにビルを探したこともありました。

 

時々、自分はこの世の中に存在しているのだろうか、

もしかしたら周りの人からは見えていないのではないかと思い、

走ってくる車に向かって道路に飛び出したこともあります。

車がクラクションを鳴らしながらよけてくれたのを見て、

私は運転手に見えているんだ、ちゃんとこの世に存在しているのだ

と確信でき嬉しく思いました。

 

結局1年半ほどそんな生活を過ごし、通院することもなく、

自力でうつ病を克服したのにはきっかけがあります。

 

私はある男性と出会い、初めて会った人に

「人はどうして生きていると思う?」

と質問しました。

彼はその時、「この人はヤバイ、病んでいる」と思ったそうです。

でもそんな私に「人は人生を楽しむために生きているんだよ」そう言いました。

そんな風に思ったことがなかった私は

この人と一緒にいれば自分もそう思えるのではないか

と藁をもすがる思いで彼との時間を過ごしました。

きっとそれが私にとっては精神科医のカウンセリングの代用だったように思います。

 

私を否定せず、さげすむこともなく、そのままの私を認め、励ますこともなく、

ただこの世は楽しいと夢を与えてくれた。

それが私をうつ病から抜け出し一歩前へ進ませたきっかけです。

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