周りの対応でよくなったり悪化したりするものです

内科的な病気や怪我は周りの対応でどうにかなるものではありませんが、

うつ病に関しては家族や職場といった周りの対応で

すぐに回復できたり悪化して長引いたりするものです。

 

まず家族の対応についてですが、

私の場合、両親が世間体を気にして

どうしてもうつ病という医師の診断を信じようとはしませんでした。

風邪をこじらせたとか、内臓疾患ではないか、

とか他の”身体の病気”で決着を付けたかったようで、

毎日のように病院をたらい回しにされました。

 

もちろん医師からの休職と自宅療養など受け入れてはくれませんでした。

うつ病から来る集中力の欠如と不眠に悩まされながらも休養することを許されなかったため、

病状はどんどん悪化していき、私が自殺未遂をするに至ってやっと休職できることとなりました。

 

それでも父はどうしてもうつ病を認めず、

「気合いが入っていないだけ。根性をたたき直せばすぐに直る!」

と毎日スポーツジムに通わされた上に水ごりまでさせられました。

もちろん薬は取り上げられてしまい、投薬治療を受けることができませんでした。

 

この病気の初期については、とにかくストレスから解放してあげて

身体も心もしっかりリラックスした上で、

投薬治療で不足した脳内物質を回復させていくことが重要なのですが、

私の場合それすらできなかっために病気は長引いてしまいました。

 

また、職場の対応も病状の回復と悪化に大きな影響を与えます。

うつ病の回復期は適度なリハビリ的業務を行うことによって、病気が長引くことを防ぐのですが、

職場によっては休職明けからいきなり全力で働いて

以前と同じだけの成果を求めるところも少なくありません。

 

よく例えられることは、骨折が治ったばかりの人間にいきなり全力疾走をさせるようなもの、

という表現があります。

ギブスが取れたばかりでリハビリ中の人間に全力疾走を求める方がどうかしているとは思いませんか。

それが現代日本の職場では「仕事に復帰したからには成果を出せ!」

という理屈がまかり通っている場合が多々あります。

こんな職場では大抵のうつ病患者は再発させて退職に至るしか道はありません。

私もそうでした。

 

うつ病に苦しんでいる患者の方、ご家族に患者のいる方、

職場に患者のいる方すべてに体験からのメッセージがあります。

「うつ病は決してなまけ病でも、発病者に非があるわけでもありません。

脳内物質からくるちゃんとした病気です。

病気なので周りは病人だと認識して接してあげてください。

患者さんは苦しいでしょうけど自分を責めることだけは止めてください。」

 

周りがきちんと対応してあげさえすればこの病気は治るものですから、

理不尽な対応で病状を悪化させるようなことだけは止めてあげてください。

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